AWSSterra_rule

【注意事項】
アナログ版と一部ルールが異なる部分が存在します。

ドラフト型チーム編成ボードゲーム
プレイ人数 :3~4人
所要時間 :60分
対象年齢 :10才以上

概要

ゲームの目的

 このゲームはAWSSという惑星の生態を調査し、研究結果をプレゼンする対戦型ゲームです。
 9枚のカードを使ってプレゼンチームを編成し、最も合計点が高くなるよう目指して競います。

世界

 ここは地球[アース]によく似た惑星「AWSS[アウス]」。
 四季が常に同居する不思議な気候、そして豊富な生命活動。
 貴方達はAWSSの生態を調べる為に送り込まれた調査員だ。

 調査には3年間という期間が与えられている。
 この間に様々な生物と触れ合い、研究し、誰よりも魅力的なプレゼンをするのが貴方達の使命だ。

 AWSSの生物達は地球とよく似た、それでいてどこかちがった進化を遂げていた。
 そして生態系により秋・冬・春・夏の内、特定の季節に生息し続けることがわかったので、便宜的に生物を四季によって区分することとした。

 秋に生息する生物達は空を好んでいる。
 行動範囲が広く、他の季節に入り込むことも少なくない。

 夏の生物達には生息域に関する共通点は見られない……のだが、その見た目は幻想的で最も地球と異なった進化を遂げている。

 冬は水中や水辺の生物が多い。
 性格は狡猾で他の生物を利用したり使役する傾向にある。

 春は陸に住み互いに共存関係にある。
 協調性が高く、一つの群れが巨大な集団になりやすい。

Tips.秋より夏の方が強い?

ルール

カードの説明

配置の説明

ゲームの進行

 ココフォリアルーム内のルール動画のタブをクリックすると簡易ルール動画が流れます。
 操作がわかりにくい場合、参照ください。

 ゲームをプレイする際、ルームマスターはシーン切り替えによる進行役を務めます。
 プレイヤーの駒と進行を確認しながら、盤面右の「進行管理」よりシーン切り替えを行ってください。
 プレイヤーとルームマスターを兼任する場合は、両方の操作を並行して行ってください。

ゲーム準備

ルームマスター
 ココフォリアの新規ルームを作成し、本ゲームのルームのzipファイルをドラッグ&ドロップします。(初回のみ)
 「ルーム記録」→「ロード」→「ゲームスタート」より、ゲーム準備盤面を呼び出します。

 「自分の駒にしてください」と書かれたキャラクター駒を自分の駒にし、チャット欄のキャラクター選択を今、駒にしたキャラクターにしてください。(駒の色はゲームには関わってきません)
 この際に、自分がわかりやすいようキャラクターの名前を変更しておいても構いません。

 それができたら、「準備OK」をクリックしてください。
 駒が「調査中」へと変化します。

①ドラフト

 ドラフトは3年間行います。1年につき、カードを4枚ピックし、合計12枚のカードを獲得します。
(カードを獲得する行為を“ピック”と呼び、プレイヤーのことを調査員と呼びます)
 その年の最後に中間報告として、アピールカードを1枚ずつ公開します。

1年目(左回し)


1年目の始まり

・山札から手札を4枚ずつ引く
・公開山札から公開カードを2枚公開する

ルームマスター
 全員の駒が「調査中」に変わったら、【1年目ドラフト】に切り替えます。
 公開山札から2枚を引き、【公開カード】に全体公開にして置きます。

 山札から1人4枚、カードを引き、【手札】に自分だけ見る状態で置きます。

ドラフトピック

 1巡につき1枚、合計4枚のカードが【ピックカード】に集まります。


1巡目ピック

・1枚目のカードをピックする(通常ピックor公開ピック)
・余った手札を【NEXT】に置く

 手札4枚または公開カード2枚の中から1枚、カードをピックします。
 手札から選ぶ場合と公開カードから選ぶ場合は手順が異なります。

通常ピック(手札からカードをピックしたい場合)
 自分の手札から欲しいカードを1枚選びます。
 選んだカードはそのままピックされ、「自分だけ見る」状態のまま【ピックカード】の枠に置きます。
公開ピック(公開カードからカードをピックしたい場合)
 手札から1枚カードを抜き出し「自分だけ見る」状態のまま、欲しい公開カードのそばに置き、そのカードが欲しいことを“宣言”します。
 この時点ではピックは成立しておらず、公開ピックの処理に進みます。

 ピックに調査員ごとの順番はなく、全員一斉にカードを決めます。
 他の調査員の動きを見てからピックしたいカードを変更するのもOKです。

 ピックしたいカードを決まったら、隣りの【NEXT】に余った手札を置きます。

 全員が【NEXT】にカードを置いたことを確認したら「せーの、ドラフト!」の掛け声とともに、反対側の【NEXT】からカードを3枚、【手札】へと移動します。
 そのあとに公開ピックの処理を行います。

公開ピックの処理

1枚の公開カードに1人だけ宣言している場合
 公開ピックに成功。
1枚の公開カードに複数人が宣言している場合(競合)
 1D100でダイスを振り、最も大きい目を出した調査員が公開ピックに成功。
 その他の調査員は公開ピックに失敗。

成功した調査員
 その公開カードをピックし、【ピックカード】に「自分だけ見る」にして置きます。
 宣言に使ったカードを「全体公開」し、【公開カード】へ置きます。
失敗した調査員
 宣言に使ったカードを、「自分だけ見る」状態のまま【ピックカード】に置きます。
※失敗した場合、宣言カードがそのままこの巡目のピックになってしまうことが競合する際のリスクになります。

 これで、全員の手札は1枚減り、ピックカードは1枚増え、場の公開カードは2枚ある状態のままになりました。
 そうしたら、手札を「自分だけ見る」にして、同様の手順で次巡のピックを開始します。


2巡目ピック

・手札3枚を見る
・2枚目のカードをピックする(通常ピックor公開ピック)
・余った手札を【NEXT】に置く


3巡目ピック

・手札2枚を見る
・3枚目のカードをピックする
(通常ピックor公開ピック)
・余った手札を【NEXT】に置く


4巡目ピック

・手札1枚を見る
・4枚目のカードをピックする(通常ピックor公開ピック)
・【ドラフト完了】をクリックする

 4巡目のピックが終わったら、【ドラフト完了】をクリックし、駒を「アピール中」に変更してください。
 公開ピックを行う調査員は、他の調査員の駒の状態を確認しながら公開ピックを進行してください。


アピールタイム

・アピールカードを1枚決める
・アピールが完了したら【アピール完了】をクリックする

ルームマスター
 全員の駒が「アピール中」になったら【アピールタイム】に切り替えてください。
 最後まで残った公開カード2枚を【廃棄】へ移動してください。

非公開にすると、ボード上の柄と一緒なのでどこに置いたかがわからなくなる

 今年のピックカード4枚から1枚アピールカードを決めます。
 アピールカードは「非公開」にし、プレゼンボード上に配置してください。
 使用しなかったカードは【去年以前のピックカード】に移動します。
 終わったら【アピール完了】をクリックし、駒を「調査中」に変更し、待機してください。

 ※ここで配置したアピールカードはもう動かしたり、回したりすることはできません。

ルームマスター
 全員の駒が「調査中」になったら【完】に切り替えてください。

 「せーの、アピール!」の掛け声とともに、アピールカードを「全体公開」にします。

 アピールカードの上に【アピールマーカー】を重ねて、目印にしてください。

Tips.なぜ公開カードやアピールタイムが必要なのか?


 1年目と同様の手順で2年目、3年目を行います。

2年目(右回し)

・4枚カードをピックする
・アピールカードを1枚決める※今年ピックした4枚から選ぶ

3年目(左回し)

・4枚カードをピックする
・アピールカードを1枚決める※今年ピックした4枚から選ぶ

②オーダー

 プレゼンボード9枠すべてにカードを配置します。
 12枚ピックしているので、通常の場合、カードが3枚余ります。


オーダー

・9枠すべてにカードを配置する
・決まったら【オーダー完了】をクリック

ルームマスター
 3年目のアピールカード公開が終わったら、【オーダー】に切り替えます。

 アピールカードを除く、残り6枠にドラフトで集めたカードを配置します。
 この際、間違ってアピールカードを動かしたり、上下回転させたりしないように注意してください。

 オーダーが決まったら、【オーダー完了】をクリックして待機してください。

③プレゼン

 得点計算を行います。
 計算は各季節ごとに別々に行い、各季節で1位だった調査員にのみ勝利点が与えられます。
 勝利点の合計が最も多かった調査員がこのゲームの優勝者となります。

秋プレゼン

 ※秋プレゼン、◎効果処理まで全体公開せずに行います。

得点宣言

・秋の得点を宣言する

ルームマスター
 全員の駒が「プレゼン中」になったら【秋プレゼン】に切り替えます。

この場合だとPL2は秋2点。

 各調査員は自分の秋のカードの点数を矢印の影響を含め、すべて合計します。
 そして、秋の得点を口頭で宣言し、チャット欄に入力します。

勝利点獲得

・秋1位の調査員は勝利点を得る

        0点以下を除く
勝利点=「1位の得点 – 最下位の得点」

PL3が1位、PL2が最下位なのでPL3は「17-2=15」点を獲得する。

 得点が一番高い調査員がこの季節の1位となります。
 また、得点が一番低い調査員はこの季節の最下位になります。
 ※ただし、得点が0点以下だった調査員は順位から除外します。

 1位の調査員は「1位の得点 – 最下位の得点」を勝利点として獲得し、キャラクター駒の秋と合計の点数を変更します。

◎効果処理

※この項目はアナログ版と処理が異なります。

・◎効果を処理する

ルームマスター
 秋の勝利点獲得が終わったら【◎効果処理】に切り替えます。

 秋の得点が低い調査員から順番に、プレゼンボードに配置されている◎効果を持つカードの効果を使用していきます。
 0点以下も順番に含みます。

 ◎効果を持つカードを1枚ずつ全体公開にして、使用します。

 ◎効果は必ず使用しないといけません。(◆効果の使用は任意です)
 ◎効果は秋のカードしか持っていません。
 同点の調査員がいる場合は、1位から左向きに見て遠い席の調査員から順番に効果を使用します。

ボードチェック

・すべてのカードを全体公開する
・秋のカードを非公開にする

ルームマスター
 ◎効果処理が終わったら【ボードチェック】に切り替えます。

 プレゼンボード上のすべてのカードを「全体公開」します。
※◎妨害によって「裏向き(非公開)」となっているカードは除く。

 その後、互いに確認し終わったら、プレゼンの済んだ秋のカードを裏向き(非公開)にします。

 秋と同様の手順(カードは全体公開)で冬→春→夏の順にプレゼンを行います。

冬プレゼン

・冬1位の調査員は勝利点を得る
・冬のカードを非公開にする

春プレゼン

・春1位の調査員は勝利点を得る
・春のカードを非公開にする

夏プレゼン

・夏1位の調査員は勝利点を得る
・夏のカードを非公開にする

結果発表

・最終順位を発表する

  秋→冬→春→夏の順にプレゼンを行ったら、各調査員は獲得した勝利点の合計を発表します。
 最も高い勝利点を獲得していた調査員が優勝です。
 同率1位がいた場合は、1つの季節で獲得した勝利点が高い方が勝ちです。

 以上でゲームは終了となります。おつかれさまでした。

Tips.なぜ勝利点が「1位の得点 – 最下位の得点」? そして、0点以下は除外?

用語

・AWSS[アウス]
 地球によく似た、そしてどこか違った惑星。このゲームの舞台。

・調査員
 プレイヤーのこと。プレイヤーはAWSSの生物を調査に来た調査員達である。

プレゼン
 ゲーム上は得点計算のフェイズのこと。
 設定としては調査員達が上司に対し調査した生物について調査報告する場である。
 調査員達は誰が一番良い研究成果をプレゼンできるのかを競っている。

ピック
 ドラフトでカードを獲得する行為。手札からピックする「通常ピック」と公開カードからピックする「公開ピック」の2種類がある。
 また、ピックして手元に確保したカードを「ピックカード」と呼ぶ。

・矢印
 カードの四隅にある三角。それぞれ、斜め隣りのカードに影響を与える。
 また、斜め隣りの最大4枚のカードを「矢印の先(のカード)」と呼ぶ。

・表向き(のカード)
 プレゼンボード上に「全体公開」または「自分だけが見る」で置かれている状態。
 アピールカードやオーダー時に配置したばかりの状態。

・裏向き(のカード)
 プレゼンボード上に「非公開」で置かれている状態。
 「表向きのカード」がプレゼン終了後や◎効果で「裏向きのカード」へと変わる。

・位置
「同じ位置」とは自分の位置と同じ他の調査員のプレゼンボード上の位置のこと。

・カウンター
 数を数える為のもの。何を使用してもよい。
 「カード上にカウンターを置く」と書いてあったら、余っている山札の横に置いてあるフリーマーカーを使用したり、ダイスを用意して数えるとよい。

Tips

秋より夏の方が強い?
 カードパワーについて、季節ごとに差があります。簡単に言うと秋から夏へと進むにつれ、高得点が狙いやすくなるようになっています。
 ただし、秋は必ず妨害されない季節です。そして、冬、春、夏と進むにつれて妨害を受けやすく、さらに得点アップの為に条件があるカードも増えるので一概に夏が最強の季節ともいえないわけです。

なぜ公開カードやアピールタイムが必要なのか?
 他のプレイヤーと被っていない季節を集めることが高得点を狙うコツであり、情報を隠すことが◎妨害を受けないコツです。
 その為、「誰がどんなカードを集めているのか?」という情報アドバンテージを稼ぐことは戦略的にとても重要。
 そこで、強制的に情報を開示させる“盛り上がりポイント”のアピールタイム、強力だがピックする為に情報アドを失う★★★カード、などといった要素で情報の駆け引きも楽しめるようにしました。ちなみにアピールカードで出したカードは大体後悔します。

なぜ勝利点が「1位の得点 – 最下位の得点」? そして、0点以下は除外?
 このゲームを作るにあたり、バランスよくカードを集めるより、一点突き抜けた選択をしたプレイヤーが勝てる構造にしたいというのがまずありました。
 なので、1位のプレイヤーしか点が得られない、かつ、突き抜けがいがある勝利点計算にし、逆に中途半端なプレイヤーは咎める為に「- 最下位の得点」の項目を加えました。
 これにより、1位と競ったプレイヤーは勝利点は得られないものの意味があるが、中途半端なプレイヤーがいた場合、一気に瓦解する構造になります。
 0点以下の除外は興味のない季節の競争に参加しないで済む為のものですが、他の季節に恩恵を与えるカードも存在する為、逆に工夫を強いられる面白さも生まれました。
 パッと見の計算の複雑さはありますが、それ以上の面白みを付加できると考えた為、これを採用。総じて、取捨選択が大事なゲーム性になったのではないのかな、と思います。

クレジット

ゲーム制作
なびるな(十月十日+十人十色)
公開日
2023年12月10日

イラスト・デザイン
【メインイラスト・デザイン】
なびるな
【夏★・★★イラスト】
もえたろう
【★★★イラスト(ゲスト)】
孤独な大翼 御厨わた
左様亡き鳥 御村りょう
龍喰らい 二階堂リトル
大判鮫飼い さじのひちや
世界蛇 スイ
名残り雪 ガロウド
鹿・羽・桜 ままま
迫りくる恐怖 vox
崖の上の王 品口凸凹
炎天下の敗将 ひあり
太古の尖竜 森島剣
小宇宙の法則 らいむ理事長

スペシャルサンクス
クズ卓、そしてテストプレイに協力してくれた大勢の方々

問い合わせ
【X(旧Twitter)】@navi_luna
【E-mail】navi.ha.luna1010+contact@gmail.com
【YouTube】 https://youtube.com/@kuzutaku

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その際、出典を明らかにしてください。

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本ゲーム上のカードイラスト、及び素材を本ゲーム遊ぶ以外の目的で使用することを禁じます。
ただし、動画作成や紹介等の補足の範囲内での使用は許可します。

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